子犬と成犬では、必要なことが異なり、いきなり飼い主に要求されることも違ってくる。
犬を選ぶ前に慎重に考えよう。
成犬を引き取る場合 捨て犬の収容施設からであれ、知り合いからであれ、可哀想だという気持ちだけで犬をもらい受けるのはよくない。
飼い主募集中という成犬にはすばらしい友になれるものが多いが、中には引きとったときにはみられなかった悪い癖を持ったものもいる、その犬の正確な経歴(下記参照)の入手に努めよう。
注意深く選びさえすれば、成犬はあなたにぴったりかもしれない。
犬を引き取る前に調べよう
1.前の飼い主が手放した理由
2.以前はどこにいたのか?
3.いくつの家庭で飼われたのか?
4.排泄のしつけは万全か?
5.子供になじんでるか?
6.ほかのペットといてもOK?
7.人なつこいか?
8.なでてもらうのをいやがらないか?
9.興奮状態からすぐにおとなしくなるか?
10.命令にしたがうか?
11.健康な様子をしているか?
子犬ではどうか
子犬を手に入れた場合は、子犬の学習にとって決定的な意味を持つといわれる最初の数ヶ月間に、飼い主の与える影響はより大きなものとなる。
家庭に子供がいれば、子犬は一緒に成長する過程で人間の子供たちを許容し、怖がらないようになる。
子犬は生後40日~60日ぐらいのを選ぶ。
この時期までは、母犬や一胎子(一緒に生まれた兄弟)のそばで暮らすことが子犬の社会的行動の発達のために大切だからである。
40日~60日という時期は、いわゆる「社会適応期」(生後20日~90日)の真っ最中なので、迎え入れたらただちに子犬との絆を結び始めることが肝要だ。
子犬を選ぶときに そろって健康な一胎子の中から選ぶのがよい。
どの子も快活で機敏で、よく動いて、栄養が十分だという点を確かめること、できれば、両親や血のつながっている成犬を見られるように手配する。
その子が将来、どういうふうに育つか、どういう行動をとるかこれでわかる。
優しい気配りと、十分な栄養を与えられてきたかどうかも確かめよう。
子犬同士のからみかたも観察し、一胎子の中のボス的存在や、いじめられっ子は、避けるようにする。
一番小さいのが一番可愛くても、健康面や行動面の問題を持っている可能性もある。
健康優良な子犬のポイント
目・澄んでいて明るく、表情がある。充血や目ヤニがない。
鼻・冷たく濡れていて、分泌物がないのが普通
口・歯グキはピンクで、歯は白く、歯並びが整っている。
耳・清潔で分泌物がない。赤くなった部分や、きつい臭いがない。
胴体・頑丈で均等がとれている(発育不全の兆候がない)。
被毛・清潔で艶があり、なでてもほとんど抜け毛がない。ノミ・ダニがいない。
皮膚・毛の下肌の部分:皮脂がありすぎず、フケやカサブタや腫れものがない。
腹部:通常は無毛でピンク色。炎症や吹き出物がない。
脚・軽やかに歩き、かける。
4本の脚に平均に体重がかかっており、どの脚も引きずってない。
4本の指先が奇形とかない 肛門・清潔で乾いている。赤みや炎症がない。
以上の点を子犬を選ぶときに、よく調べて、元気いっぱいの健康状態であることを確かめる。