飼い主が飼い犬に対する努めを果たすのは、至極当然のことである。
犬は飼い主だけが頼りであり、犬の幸せはあなたにかかつているのだ。
法的な規制
犬を飼うことに関する法規制は地域によって違う。
一般的には、公共の場所では、リードを着けることや、犬種によっては、口輪をはめることが義務づけされている。
地域の規則をよく知り、それにしたがおう。
リード無しで運動させるのが許可されている区域でも、飼い主の目の届かないところで放すのは避けよう。
日本では、市町村が飼い犬の申請・登録を義務づけており、狂犬病の予防接種を義務づけている。
さらに許可を得たら、首には必ず認識票(迷子札)を付けるのと家の玄関に狂犬病の予防接種票を貼るのを義務づけている。
公共の場所で散歩させるときには必ず便の後始末をすること。
子犬を専門的に繁殖させるのでなければ、中性化(去勢または避妊手術)するが責任のあるやりかただ。
中性化はペットの増殖過剰問題に対応するだけでなく、犬の健康および行動にもよい影響がある
よき犬民として
人前で、あるいはほかの犬に対して行儀よくするように、愛犬は、幼いときからよくしつける。
基本的な指示命令を守り、リードをつけて引っ張らずに歩くように訓練しておく。リードを外すのは規則で許された場所のみにしよう。
あまり長時間、庭につないで人から遠ざけておくのも避けたい、こういう隔離状態は、吠えたり攻撃的になったりする原因になることがある。
あまり吠えて近所迷惑になるようなら、夜10時~朝7時までは庭に出さないようにする。
一匹にすると吠え続ける場合には、獣医に対策を相談すること。
健康とグルーミング
犬の基本的欲求が満たされるか否かは飼い主にかかつている。
愛犬に悲しい思いをさせないように責任を持って食事や住みか、運動や健康の面倒をみたいものだ。
バランスのとれた食事と新鮮な水を十分に与え、毎日少なくても30分間は運動をさせるか、一緒に遊んでやるようにする。
規則正しい運動や遊びは健康を維持し、孤独や退屈も味あわせずにすむ。様々な行動の問題もこれで防げる。
定期的に獣医の診察を受けさせるのも飼い主の責任だ。
毎年の予防接種(狂犬病・混合ワクチン・フィラリア)と検診は健康維持には欠かせないし、人間やほかの犬に病気を移すのを防ぐことになる。そして犬を常に清潔にし、よく手入れをすること。
そうすれば見栄えがよくなるばかりではなく、皮膚に寄生虫(ノミ・ダニets)がつくのを抑えることになる。
寄生虫は人間にうつる危険もあり、健康上の問題ともなりかねない。